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米国に到着した石破茂首相(右から2人目)岩屋毅外相(同3人目)=2025年2月6日午後、ワシントン郊外のアンドリュース空軍基地、恵原弘太郎撮影

 石破茂首相は米東部時間6日午後(日本時間7日午前)、政府専用機で米ワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地に到着した。同7日のトランプ米大統領との初の首脳会談では、安全保障や経済分野での日米の連携強化を確認する。日米両政府は「日米の黄金時代を築く」とする日米首脳共同声明を発出する方向で調整している。

 両首脳の会談はワシントンのホワイトハウスで米東部時間7日午前(日本時間8日未明)に始まる。トランプ氏の就任後の外国首脳との会談は、イスラエルのネタニヤフ首相に続いて2人目となる見通しだ。会談終了後には共同記者会見も予定されている。

 首相は、日米関係が「インド太平洋地域の平和と安定の礎」であるとした上で、米国の日本防衛義務を定めた日米安保条約第5条の沖縄・尖閣諸島への適用のほか、サイバーや宇宙、人工知能(AI)といった先端技術分野での連携強化を確認したい考えだ。一方、日本政府内には同盟国であっても関税の引き上げをちらつかせて譲歩を迫るトランプ氏の手法への警戒感が根強い。首相はトランプ氏に日本企業による米国への投資や雇用増を強調し、対日圧力を回避したい考えだ。

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